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事務所通信Vol.5 part3(2010年6月)

■経営に役立つ会計

   資金繰りが楽な会社の特徴その3


リピート売上かスポット売上か、これが商売を苦にも楽にもさせる鍵!


一般的に新規顧客に購入してもらうまでのコストは、既存客に購入してもらうコストの6倍かかる、と言われます。皆さんの会社ではいかがでしょうか?

例えばホームページ作成会社の場合、新しくホームページを作ろうとする会社を新規で探すという場合に較べて、以前にホームページを作られた顧客にメンテナンスやSEO対策を施す提案をするのでは、その難易度が格段に違います。

新規スポットの場合には、広告宣伝が馬鹿になりません。DMを打つにしても送り先名簿を絞り込むまでが大変です。

しかし以前に一度取引したお客様であれば、提案書を作って電話し訪問するのは易しいことです。そしてさらに受注できる率も高いと来ています。

また商品・サービスの性格から購入頻度が多いか少ないかも大きな違いをもたらします。例えばご家庭にあるもので言うと、ダスキンモップならば必ず毎月お取り換えになるでしょうが、温水ボイラーのメンテナンスは6〜8年に一度で足りますし、ましてや玄関の表札は何十年もの間、買い替えることにはなりません。

これら製品・サービスを扱う会社は、購入頻度の少ないものを扱うほど、事業エリアや購入先の数を多く確保しなければならないということになります。

また新規顧客の場合、なかなか見込み通りに買ってくれるものではありません。ともかく新規の顧客を見つけて購入してもらうまでには、広告宣伝費、集客コスト、営業コストが馬鹿になりません。

結局のところ経営を安定させ資金繰りを安定させるには、新規スポットの顧客・仕事を毎回追いかけるのではなく、既存客のリピートを増やしていくことが絶対的に必要です。

<スポット売上>

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 つまり2件売り上げてやっととんとん、3件売って初めて利益が出ます。

<リピート売上>

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これならば1件でも売れれば元は取れます。

 

それではリピート客を増やすには、どうすれば良いか?

同じ人が何度も購入してくれると、売上も安定するし相対的に顧客獲得コストも下がることがわかりました。その結果資金繰りも安定するというのもわかりました。

 ではリピート客を増やして行くには、どうすれば良いのでしょう?

先ずは今取引していただいているお客様との関係を深めることです。

新しいお客様を探しに出掛ける前に、既存のお客様の声に耳を傾けるときっと新しい商品・サービスやメインの商材に付随するサービス・商材が見つかります。

 コピー機を置いてその後消耗品を継続的に提供するような方法もあるでしょうし、食品であれば顧客が好む新しいメニューを次々に出していくことでお店に足を向かわせることも効果的ですよね。

とは言え最初にすべきは、今の売上のうちスポット売上とリピート売上の割合を知って、自社にとって一番良い割合はどんなものか、お考えいただくことではないでしょうか。

(文責:赤沼)


■経営者のための税務

 

   交際費についての注意点

 

中小企業は交際費にどのくらい使っているのか?


一般的に他の中小企業は交際費にいくら使っていると思いますか。実際には、1社平均年間105万円の交際費が使われているようです(H19年国税庁調査)。当然ながら企業が大きいほどその支出額は大きくなっています。交際費は企業にとって欠かせない経費として見られています。しかし一方税務署サイドでは交際費を利益操作に使われやすい科目として見ています。税法上、支出した交際費のうち、600万円までの金額の10%と、600万円を超える場合は超えた額全額が損金に算入できないことになってます。(期間:平成23年3月31日)

600万円を超えなければ損金不算入額を交際費の10%に抑えることができますが、600万円を超えてしまうと、損金不算入額の割合が大幅に高くなってしまいますので注意が必要です。

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. 損金不算入額

交際費の支出額が600万円の場合

600万円×10%

=60万円(交際費全体の10%)

交際費の支出額が700万円の場合

(700−600)万円+600万円×10%

=160万円(交際費全体の23%)

飲食費は一人5,000円に抑えましょう。


さて600万円の控除限度額のラインに加えて、知っておいていただきたい交際費についての節税策があります。

それは一人当たり5,000円以下の飲食費はそもそも交際費として認めなくてもよいということです。それには、以下の3つの条件を守る必要があります。

@社内飲食費ではないこと(社外の方との飲食)

A一人当たり5,000円以下の支出であること

B日付・参加者・人数・金額・飲食店名などの記録を保存しておくこと

 例えば取引先の会社への接待費に3万円かかったとしましょう。その時もし参加人数が5人の場合は一人当たり6,000円になりますから、3万円は全部交際費になります。一方6人の場合であれば一人当たり5,000円となってしまいますので、交際費としなくても良いのです。

また1次会と2次会がある場合は、どうなるのかと思われるでしょう。その場合はそれぞれ別のお店であれば1次会2次会それぞれのお店で一人当たり5,000円以下に抑えればよいのです。

ただし注意点があります。社内の従業員の飲食に得意先の方を1名だけ明らかに形式的に参加させた場合は社内飲食費になってしまう場合があります。また一人当たり5,000円を超えた場合にはかかった費用全額が交際費となってしまいますので、後で悔しい思いをしかねません。

ですから計画的にできるようでしたら、一人4,800円コースのようにあらかじめコースメニューで決めておけば安心ですよね。

(文責:日高)