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事務所通信Vol.7 part2(2010年8月)


■今月のいい話

武田信玄に学ぶ人の使い方・育て方・つくり方の要諦

武田信玄は人使い・人育て・人づくりで傑出していたことで有名です。貧しい土地が多いお国の事情もあって限られた人材を活かしていかなければならず、「人は城、人は石垣」と言う言葉も残すほど、国の政治において人使いの大切さを貫いていました。

ここに信玄の「育てられる人間の性格を知る方法」についてのエピソードがあります。

信玄は子供や若者を集めてよく合戦の話をして聞かせました。「ここに四人若者がいて一人の若者がポカンと口を開けて信玄の顔を見ていたら、この者は注意力散漫で一人立ちできない。またうつむいてじっと耳を立てている若者は集中する努力をしているので、侍として申し分ない。そして話し手の顔を見てうなずいたり、にこにこ笑ったりする若者は、話の内容より、社交性を誇示しているから話の本質を捉えていない。最後に話の途中で席を立つ若者は、臆病者か、自分に思い当たるふしがありいたたまれなくなった証拠である。」と、

このように信玄は話を聞く態度から驚くべき人間洞察力でその若者たちの性格を分析していました。

ここで大事なことは「だからと言って臆病者や注意力散漫な者を切り捨ててはいけない。人間誰しも欠点もあれば長所もある。長所を活かす仕事に振り向ければ、人間の使い道というものは必ずあるものだ。」

という信玄の言葉です。このどんな人間にも必ず見どころがあるという態度こそ、信玄のためならば命を投げ打っても良いという強い忠誠心を生みだしたということを、現代の私たちも重く受け止めなければならないというものです。

(文責:赤沼)

パティシエ辻口氏の人材の育て方

日本の洋菓子コンクールだけではなく世界の洋菓子コンクールも含め数々の優勝経験を持つパティシエ辻口博啓氏。今では自身が経営する店舗は10店舗を超え、総勢250人を超えるスタッフを有するまでに成長しました。辻口氏に憧れて、応募してくるスタッフは多いとのこと。

毎年10人程度のスタッフを採用しているそうです。専門学校を卒業しパティシエを目指して店に来た新人スタッフ達に先ずさせることは販売と清掃で次に在庫管理です

。いきなり厨房に入ってお菓子作りに携わるようなことはさせません。当然洋菓子作りのために入ってきたスタッフは戸惑うでしょう。しかし辻口氏は言います。まずは販売を通してお客様と直接接して、お客様を知ることが重要だと。また清掃では仕事の進め方を学び、在庫管理は商品の特徴を知るための重要な仕事と位置づけています。一つ一つ行っている作業にはすべて意味があって、スタッフには将来パティシエとしてお菓子を提供する側になった時に、きちんと役に立つことを言い聞かせているそうです。 

また5年10年の中堅スタッフに対しては創造的なことを学んでもらうためにスタッフ発案のレシピを採用したり、積極的にコンクールへの参加の応援をしています。辻口氏はスタッフに仕事の心づもりを教え、やる気を与え理解を促し、成長していく姿を我慢強く見守っています。そこまでする理由はスタッフが自分自身が描く成功をつかんでもらいたいと願っているからです。スタッフが成長するためには労力は惜しまないという姿勢が周りから信頼を得、スタッフが成長することで結果的にお店全体の成長につながっていっているのです。    

(文責:日高)