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事務所通信Vol.8 part4(2010年9月)

≪経営者に役立つ会計≫
典型的な潰れるパターンは知っておこう!

会社を起して1年で4割が廃業、10年続く会社は2割にも満たないと言われます。

以前は起業と言えば、長年勤めて業界慣習にも仕事のノウハウにも精通し、十分な信用も築いた上で、独立するのが一般的でした。しかし起業ブームと言われるようになってからは脱サラして必ずしもかつて知ったる業界とは違う分野で起業する人が増えました。当然短期間で立ち行かなくなる会社が増えました。今回はそんな起業後短期間で潰れる会社の典型的パターンをおさらいしましょう。長年事業を続けてこられた方でも、新事業に手を出す時には気をつけなければ同じパターンに陥ることも珍しくありませんから。

 

パターン1、フランチャイズ依存型

独立・起業者向けのフランチャイズ紹介専門誌があります。誰でも掲載されたモデル事業計画の通りに儲かるような錯覚を与えます。でも実際に加入して始めてみると「こんな筈ではなかった。」の連続です。

私も以前ベンチャーリンク系の複数のFC本部のお手伝いをしていた時期、各店舗の業績を見て、なかなか儲からないもんだなーとため息をついていたことがあります。本部直轄店でさえ黒字を出すのは簡単ではありません。ですから加盟店がロイヤリティーを支払った上で利益を出すのは本当に大変だと言わざるをえません。でも一方で大変儲かっている店も多くあり、やはり立地と個々の経営の仕方次第だということがわかります。

フランチャイズに期待するのは、ブランドと基本ノウハウの提供だけと割り切り、自力で開拓する覚悟が必要なのです。

 

パターン2、企画先行型

斬新な企画を盛り込んだ事業計画で、必ずや大当たりするものと意気込んで起業するパターンです。

これも試験的な実績がある程度なければ、企画先行・アイディア倒れで思ったほど売上につながらないことのほうが多いでしょう。

企画書だけはピカピカで他の業界の人が見たら、コロッとだまされるような場合もありますから、出資する人など周辺に迷惑をかけやすいのもこのパターンです。

なかなか外からはわからない顧客の事情もあって、一見どんなに素晴らしい企画でも、顧客はこちらの希望通りに反応を示してくれるとは限らないものです。だからこそ企画営業はトライ&エラーの繰り返し、継続して手直しやり直しの繰り返しが必要になります。

初めから企画・アイディアで大当たりすることを期待しないで、余裕ある資金繰りが是非とも必要だと肝に銘じてください。

 

パターン3、自己実現欲求型

あまり勤務経験のない女性に多いのが、これです。見事に感覚先行、イメージ先行で起業を考えておられるパターンです。「主婦の私でも開業一年で年収1000万円」と言った書籍が売れる昨今ですので、誤解を招くのも無理からぬことかもしれません。

少なくとも商品毎の粗利に売上個数を乗じた分で、固定費や人件費を賄わないといけないこと。そして税金を支払った残りから借入金を返済しなければならないこと位は、完全に理解してもらう必要があるというものです。 

 

倒産を防ぐ3つの力とは?

 話は単純明快です。「売上を挙げる力」「支出をコントロールする力」「借入れする力」です。特に「売上を挙げる力」が弱いケースが殆んどです。売上を挙げるための支出と借入れの使い方など、それぞれに考えてみると実に奥が深いですよ。

(文責:赤沼)